Yachiyo™︎(ホモ・サピエンス時計)
名詞 ★造語 やちよ(ホモ・サピエンスどけい)
Yachiyo™︎|ホモ・サピエンス時計(やちよ|ほも・さぴえんすどけい)は、琴川夕星によって考案された、途方もなく先の未来時間を想像・可聴化する装置である。約23.5万年後に一直線上に重なる+音が同時に鳴るというコンセプトのタイムアート。








構造解説
12個の素数(2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37)を視覚化した特殊な時計。それぞれの素数を「秒数」に置き換えて、その周期で一周する秒針を持っている。
1. 12本の秒針
各秒針は独立して回転し、それぞれ異なる周期を持つ。
- 2秒針:2秒で一周する(最速)
- 3秒針:3秒で一周する
- 5秒針:5秒で一周する
- 7秒針:7秒で一周する
- 11秒針:11秒で一周する
- 13秒針:13秒で一周する
- 17秒針:17秒で一周する
- 19秒針:19秒で一周する
- 23秒針:23秒で一周する
- 29秒針:29秒で一周する
- 31秒針:31秒で一周する
- 37秒針:37秒で一周する(最遅)
2. 円の比率の関係
すべての秒針は同じ速度で円周上を移動する。そのため、周期に比例して円は大きくなる。 例:2秒針の直径を10mmとした場合
- 2秒針:10 mm
- 3秒針:15 mm
- 5秒針:25 mm
- 7秒針:35 mm
- 11秒針:55 mm
- 13秒針:65 mm
- 17秒針:85 mm
- 19秒針:95 mm
- 23秒針:115 mm
- 29秒針:145 mm
- 31秒針:155 mm
- 37秒針:185 mm
3. 音の割り当て
各秒針が12時の位置(0°)を通過するたびに音が鳴る。周期が短い針ほど高い音、長い針ほど低い音が割り当てられている。
「12」という数字は、"循環"や"時間・年月"に深く関係している。
数学的特徴
素数は1とその数自身以外に約数を持たないため、"互いに割り切れない"という性質がある。複数の秒針が同時に12時の位置に揃うのはそれらの素数の最小公倍数の秒数後となり、各秒針が揃うタイミングは以下のようになる。
| 2〜17が同時に揃う | 510,510秒 | 約6日 |
| 2〜19が同時に揃う | 9,699,690秒 | 約112日 |
| 2〜23が同時に揃う | 223,092,870秒 | 約7年 |
| 2〜29が同時に揃う | 6,469,693,230秒 | 約205年 |
| 2〜31が同時に揃う | 200,560,490,130秒 | 約6,354年 |
| 2〜37が同時に揃う | 7,420,738,134,810秒 | 約235,148年 |
23.5万年前とは、おおよそホモ・サピエンスが登場した時代である。
名称の由来
八千代(やちよ)という言葉は、日本において「限りなく永い時間」を意味し、国家『君が代』の歌詞にも「千代に 八千代に」という表現として用いられている。
本作が想起させる「23.5万年」という途方もない時間のスケールは、この言葉の持つ感覚と深く呼応することから、本作は『Yachiyo™︎』と名付けられた。