宇宙化

名詞 ★造語 うちゅうか

宇宙化(うちゅうか)とは、宇宙と一体になること。外的宇宙と内的宇宙の境界線を溶かし、個体から総体へと移行すること。琴川夕星によって提唱される概念。

ヒトが到達しうる宇宙の果て

全相宇宙論において、ヒトが個体として到達している宇宙は、外的宇宙と内的宇宙の重なる部分(i と ii の積集合)である。すなわち、五感によって知覚し、かつそれを認識できている領域。

人類が到達している宇宙= i と ii の積集合
人類が到達している宇宙= i と ii の積集合

 

これに対して、宇宙化を遂げた存在は「個体→総体」という在り方にシフトし、外的宇宙と内的宇宙を足し合わせた総和(i と ii の和集合)となる。 宇宙化の過程で、内的宇宙は外的宇宙との重なりを深めてゆき、完成において両者は完全に一致する(i=ii)。このとき、和集合と積集合の区別は消える。「総和となる」ことと「i=iiとなる」ことは、同じ完成を〈過程の側〉と〈結果の側〉から言い表したものである。

宇宙化した存在= i と ii の和集合
宇宙化した存在= i と ii の和集合

 

この存在は、不可知宇宙(iii)そのものに触れることはできない。しかし、可知領域(i ∪ ii)と完全に統合したことにより、可知の輪郭——すなわち不可知宇宙との境界面——を初めて全周として知覚する。不可知はどこまでも不可知のまま、その“接触面”だけが逆説的に立ち現れる。

島の内側にいる者は海岸線の断片しか知らないが、島の全体と一体になった者だけが、海には一歩も入れないまま、海岸線の全周を知る。

 

宇宙化した存在の特徴

  • 宇宙化した存在(ヒトや植物、微生物を含む)は、「種」や「個体」という性質を失い、「総体」そのものとなる。
  • あらゆる可能性をその内側に包含し、すべての存在とシンクロしている。
  • 個体としての視野ではなく、つねに全体から内側を見ることができる。
  • これ以上視座が上がらない。(=視座の上限にある状態)
  • 一切の濁り(ノイズ)のない、純度100%の存在。
  • エネルギーに抵抗を生み出さない。(超伝導状態)
  • 想像したものが、そのまま現実となる。(i=ii)
  • 唯一、不可知宇宙(iii)との境界面を知覚しうる存在。
  • 概念を「圧縮する」ことができる。
  • 概念を「溶解する」ことができる。