コンヴィヴィアル

形容詞 コンヴィヴィアルConvivial

コンヴィヴィアル(英:convivial)とは、イヴァン・イリイチが提唱した社会の理想像のひとつで、人が主体的に学び、互いに助け合い、力を与え合う在り方。他者や自然と対等に関われる非中央集権的なネットワーク。 日本語ではしばしば「自律共生」と訳される。

語源

  • con-(ラテン語 com- の変化) → 「共に」「一緒に」という意味。
  • vivere(ラテン語) → 「生きる」「暮らす」を意味する動詞。

この2つが組み合わさって convivere(共に生きる/共に暮らす) となり、ラテン語〜中世フランス語を経て現在の convivial(英語)という形になった。

MOONによる解釈

コンヴィヴィアルという言葉の中核を成す「共生」という概念にフォーカスすれば、自然界のエコシステムがそれをつねに体現している。数億〜数十億年単位の時間を経て、木々や細菌、微生物、鳥、虫、魚などは、それぞれの暮らしを全うしながら互いに影響を与え合い、相対的な進化や共生関係を築き上げている。(→マルチ・スピーシーズ・コンヴィヴィアリティ|Multi-species Conviviality) このなかで、ヒトは人間社会という限定的なパラダイムを構築し、ヒト同士で独自の価値観・倫理観をもって統制し合い、ヒト以外の生物に対しては排他的・支配的なコントロールを実践し続けている。つまり、調和・共生する自然界において、唯一「非コンヴィヴィアル」なネットワークを検証する役割がヒトである。 自然界に学べばヒトはコンヴィヴィアルに近づくが、ヒト自身もまた自然界による産物であり、検証の役割を担っている以上、これからもヒトは自然界における独立的な不自然社会を保ち続けると推測される。左利きの存在が「右利きが生存率を高めうるか」という進化論的な検証の役割を果たしているように、自然界のエコシステムにおいて、ヒトの営みは自然が持つ多様性の耐性と限界を浮かび上がらせるだろう。