# 人力通貨
*じんりきつうか ／ Human Labor Currency ／ 名詞*

人力通貨（じんりきつうか、英：Human Labor Currency）は、人間にしか遂行できない価値提供に対して支払われる通貨概念である。対義語は「機械力通貨（英：Machine Labor Currency）」。

西暦2000年代初頭までは存在しなかった概念だが、AI同士がタスクを受発注する過程で仮想的に形成された“機械同士の決済単位”と区別するため、人間が行う労働対価用の通貨として概念化された。主に、人間由来の創造性・共感性・身体性・倫理判断などを対価とする。

## 人力通貨と機械力通貨

人力通貨と機械力通貨の生み出すアウトプットおよび価値は、基本的に領域が重複している。後述する「人力通貨の支払い費用算定項目（仮）」によって、人力通貨への配分が決められると推測される。

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## 人力通貨の支払い費用算定項目（仮）

人力通貨レートは、以下の要素で構成されると考えられる。

### 非代替性指数

- 人力と機械力の代替可能性

- AIやロボティクスで代替困難かどうか

### 感情価値係数

- 共感価値の需給

- どれだけ感情に作用し、感動共鳴を生みだすか

### 身体性密度

- 有機生命体としてのヒトならではの感覚領域の包含密度

- 現場性・身体的リスク・触覚的価値など

### 判断責任度

- 社会的信頼指数

- 倫理的・社会的責任の重さ

### ナラティブ付加率

- 行為が物語資産を生む度合い

- 文化的希少性、換ナラティブ性、ナラティブ・グラビティー（物語引力）など

## 高レートになるための人材教育論

人力通貨時代に価値が上がる人材とは、

- 身体性を持つ

- 倫理的判断ができる

- 感動共鳴を生める

- 未完性を持つ物語を提示できる

- AIと協調できる

つまり、“正解を出す人”ではなく、正解がない状況で“意味を編み出せる人”。

教育は知識量より、

- 対話力／コミュニケーション力

- 経験値／失敗への耐性

- 共感／共鳴力

- 想像力／内省力

- 倫理／哲学性

- アレンジ力

- 場の生成力／プロデュース力

- 新概念の提唱／ナラティブ構築力

などへと移行すると考えられる。

## 人力通貨時代の富裕層と資本

富裕層の定義は変わる。
なぜなら金融資本が占める割合が小さくなり、以下の項目の重要性が高まるため。

- 信頼資本

- ナラティブ資本

- 共鳴資本

- 人的ネットワーク密度

従来の「金持ち」に対して、人力通貨の価値が高い人は「重力持ち」と呼ばれる。

> *とはいえ、金融資本を得る資質のなかにこれらも内包されるので、「金持ち」と「重力持ち」は重なることが多い。*

## 人力通貨の価値が消える日

2つの仮説がある。

### 1. AIが完全に感情と倫理を再現したとき

AIがヒトの完全上位互換となり、人力の非代替性が消滅する。

### 2.  人間自体が物語に価値を置かなくなったとき

この世界の真理を探究したり、感情を働かせたり、想像を膨らませることにインセンティブが発生しなくなった世界線。共鳴が減衰する。

しかし逆説的に、AIが高度化するほど“人間であること”そのものの希少性が上がる可能性もある。

## 関連語
- [コロニー理論](https://1sixth.earth/moonpedia/colony-theory.md)
- [コンヴィヴィアル](https://1sixth.earth/moonpedia/convivial.md)
- [シンギュラボ](https://1sixth.earth/moonpedia/singulab.md)
- [ホモ・フルーエンス](https://1sixth.earth/moonpedia/homo-fluens.md)

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出典: Moonpedia™（MOON）— https://1sixth.earth/moonpedia/human-labor-currency